理工

インプラント体の表面処理

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① サンドブラスト処理
アルミナ粉末などの研磨材をインプラント体に直接噴霧することで微細な凹凸を形成する方法。

② 酸エッチング処理
フッ酸あるいはフッ酸と硫酸などの混合溶液を用いてインプラント体表面に微細な凹凸を形成する方法。サンドブラスト処理後、酸エッチング処理を施すことにより、マクロかつミクロな凹凸を付与することもできる。

③ 陽極酸化処理
チタンを陽極として希硫酸溶液中で電気分解することで、厚い酸化チタン膜を形成し、チタン表面の色調が変化する方法。

④ ハイドロキシアパタイトコーティング
リン酸カルシウムのハイドロキシアパタイトコーティング処理によってインプラント体の埋入初期の骨伝導性を高めることができる。最近では、溶射後の水熱処理、スパッタリング法、フレーム溶射法、プラズマ溶射法、レーザーアブレーション法などが行われている。
その他、化学処理によってチタンやチタン合金表面に酸化チタンのナノネットワークやナノチューブの形成、さらに機能性タンパク質の吸着などを行う試みもある。

⑤ ビーズ状チタンコーティング
ビーズ状のチタンをプラズマ溶射法などでインプラント体表面にコーティングする方法。

⑥ アーク放電処理
電極とインプラント体とのアーク放電によってインプラント体表面を粗面加工する方法。

⑦ ワイヤー放電加工法
スクリュー型インプラントの成形と表面処理を同時に行う加工法で、ミクロな凹凸と比較的厚い酸化膜を形成する。

⑧ レーザー処理
インプラント体にレーザーや紫外線を照射し、表面を活性化して細胞とのぬれ性を向上させる方法や、それらの複合処理が行われる方法。

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ころちゃん
ころちゃん
歯科医師・歯学博士
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