モデリングコンパウンドについて

モデリングコンパウンド印象材の基本
生徒さん:先生、モデリングコンパウンド印象材って何ですか?
ころちゃん先生:モデリングコンパウンドは、歯科治療で使われる熱可塑性の印象材で、温度変化で硬化するんだよ。ちょっと分かりづらいかな?例えば、アイスクリームが溶けて柔らかくなったり、冷やすと固まるでしょ?それと似たような性質があるんだ。
生徒さん:なるほど!じゃあ、モデリングコンパウンドはどんなときに使われるんですか?
ころちゃん先生:モデリングコンパウンドは、無歯顎の概形印象や、部分床義歯の辺縁形成に使われることが多いよ。ただ、アンダーカットがある歯冠の印象には使えないんだ。
モデリングコンパウンドの特徴
生徒さん:モデリングコンパウンドの特徴は何ですか?
ころちゃん先生:モデリングコンパウンドの特徴は、熱可塑性であり、印象体の修正が可能なこと、そしてアンダーカットが大きいと不適であることだよ。親水性はないし、アルジネート印象材と比べて流動性は低いんだ。
生徒さん:印象体の修正が可能ってどういうことですか?
ころちゃん先生:熱可塑性だから、表面を再加熱・軟化して圧接を繰り返すことができるんだ。これにより、印象体の修正ができるよ。例えば、粘土をちょっと温めると柔らかくなって形を変えやすくなるでしょ?
それと同じように、モデリングコンパウンドも温めることで形を変えやすくなるんだ。だから、義歯の辺縁形成は修正を加えながら行うことができるんだよ。
生徒さん:アンダーカットが大きいと不適ってどういうことですか?
ころちゃん先生:アンダーカットが大きいと、印象の撤去が不可能になることがあるんだ。例えば、ジグソーパズルのピースをはめるとき、くぼみが大きすぎるとピースがはまらないでしょ?それと同じで、モデリングコンパウンドも大きなアンダーカットに入り込むと、削除してから精密印象を行う必要があるんだよ。
そもそもアンダーカットが大きいと、モデリングコンパウンドで印象することすらできないけどね。
モデリングコンパウンドの使い方
生徒さん:モデリングコンパウンドの使い方はどうすればいいですか?
ころちゃん先生:モデリングコンパウンドは棒状あるいは板状の印象材で、50~60℃の温湯や火炎で加熱して軟化させるんだ。それから、口腔内で冷却することで硬化するよ。既製トレーを使った無歯顎の概形印象や、個人トレーを使った有歯顎の辺縁形成に使われることが多いんだ。
生徒さん:加熱するときに注意することはありますか?
ころちゃん先生:加熱するときは、温度や時間に注意してね。加熱温度が高すぎると流動性が良くなりすぎて扱いづらくなることがあるし、逆に温度が低すぎると軟化しないんだ。また、加熱時間が長すぎると印象材が焼けてしまうこともあるから、注意して使ってね。
国家試験に挑戦(105C-38)
問題:概形印象において、モデリングコンパウンド印象材の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 親水性である。
b 無歯顎には用いない。
c 印象体の修正が可能である。
d アンダーカットが大きいと不適である。
e アルジネート印象材と比べて流動性が良い。
解答と解説
正しい答えは、「c 印象体の修正が可能である」と「dアンダーカットが大きいと不適である」です。
それぞれの選択肢について説明しましょう。
a) 親水性である。
モデリングコンパウンドは親水性ではなく、非親水性です。つまり、水に対して親和性が低いということです。
b) 無歯顎には用いない。
実際には、モデリングコンパウンドは無歯顎の概形印象に使われることがあります。したがって、この選択肢は正しくありません。
c) 印象体の修正が可能である。
モデリングコンパウンドは熱可塑性であるため、表面を再加熱・軟化して圧接を繰り返すことができ、印象体の修正が可能です。この選択肢は正しいです。
d) アンダーカットが大きいと不適である。
モデリングコンパウンドは非弾性印象材であるため、大きなアンダーカットがあると印象の撤去が困難になり、不適となります。この選択肢も正しいです。
e) アルジネート印象材と比べて流動性が良い。
実際には、モデリングコンパウンドはアルジネート印象材と比較して流動性が低いです。加熱温度を高くすると流動性がよくなりますが、それでもアルジネート印象材ほどではありません。
以上の説明から、正しい答えは「c 印象体の修正が可能である」と「dアンダーカットが大きいと不適である」です。