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矯正線について

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矯正線について学ぼう!

ころちゃん先生: 今回は矯正線の種類と特徴について学びましょう!

生徒さん: はい、先生!矯正線って何種類くらいあるんですか?

ころちゃん先生: 矯正線には主に4種類あります。それぞれステンレススチール、コバルトクロム合金、ニッケルチタン合金、チタンモリブデン合金と言います。それぞれの特徴を一つずつ見ていきましょう!

ステンレススチール

ころちゃん先生: まず、ステンレススチールは、クロム18%とニッケル8%の18-8ステンレススチールが使われています。これは口腔内での耐食性が高いんですよ。

生徒さん: なるほど!でも、金属アレルギーが心配です…

ころちゃん先生: そうですね、金属アレルギー反応のリスクがありますので、注意が必要です。でも、ステンレススチールは最も剛性が高く、ベンディングやループ成形が可能ですし、ろう着や溶接もできますよ。

コバルトクロム合金

ころちゃん先生: 次に、コバルトクロム合金は、弾性限度を自由に変えられるのが特徴です。
コバルトクロム合金は熱処理によって硬くすることができます。
言い換えると、熱処理をする前は、比較的柔らかいんですね。
だから、柔らかい状態で、ベンディングをして、その後熱処理で固くする、という使い方ができます。

生徒さん: それは便利ですね!金属アレルギーは大丈夫ですか?

ころちゃん先生: コバルトクロム合金も金属アレルギーに注意が必要です。しかし、ろう着や溶接などワイヤー同士の接合が可能で、熱処理もできますよ。
(ずいぶん金属アレルギーを気にするな…??)

ニッケルチタン合金

ころちゃん先生: 3つ目のニッケルチタン合金は、超弾性が特徴です。

ニッケルチタン合金の超弾性を「メモリフォーム」と考えることができます。
メモリフォームは、一度形を変えても、特定の条件下で元の形状に戻ることができる素材です。
メモリフォーム枕やマットレスが一般的な例ですが、これらは圧力をかけると形が変わり、圧力が解除されると元の形状に戻ります。

生徒さん: 確かに形状記憶マットレスとか、最近よく見かけますね!

ころちゃん先生: ニッケルチタン合金も、負荷がかかると内部構造が変化し、形状が微妙に変わります。そして、負荷が解除されると、内部構造が元に戻り、ワイヤーも元の形状に戻ろうとする性質があります。この性質によって、持続的な矯正力が発揮され、歯を矯正する方向に引く力が生じます。

生徒さん: すごいですね!それはどのような場面で役立ちますか?

ころちゃん先生: ニッケルチタン合金は、レベリング(歯の位置を整える)において効率的に使用されます。ただし、ベンディングやろう着、溶接はできません。また、ニッケルアレルギーに注意が必要です。

チタンモリブデン合金

ころちゃん先生: 最後に、チタンモリブデン合金は、弾性係数がステンレススチールの約1/3、ニッケルチタン合金の2倍という特徴があります。これにより、両者の中間的な性質を持っています。

生徒さん: 超弾性はありますか?

ころちゃん先生: チタンモリブデン合金は、超弾性は示しませんが、高い成形性があり、ベンディングが可能です。ただし、ろう着や溶接などワイヤー同士の接合はできません。ただ、ニッケルを含有しないため、ニッケルアレルギーの患者に適用可能です。

まとめ

ころちゃん先生: 今日は、矯正線の4つの主要な材質について学びましたね。それぞれ特性や適用状況が異なり、金属アレルギーに注意が必要なものもあります。ベンディングや接合方法にも制約があるため、適切な材質を選択することが重要です。

生徒さん: 先生、ありがとうございました!矯正線についてたくさん勉強になりました。

ステンレススチール

・クロム18%、ニッケル8%の18-8ステンレススチールが使用される
 ・口腔内での耐食性が高い
 ・金属アレルギー反応のリスクがある
 ・最も剛性が高い
 ・ベンディングやループ成形が可能
 ・ろう着や溶接も可能

コバルトクロム合金

・弾性限度を自由に変えられる(弾性限が低いとワイヤーを曲げやすいが弾性限が高い方が矯正力を発現しやすい:永久変形しにくいから)
 ・熱処理が可能
  ・曲げるときは弾性限を低くして、熱処理で弾性限を高くする
 ・金属アレルギーに注意が必要
 ・ろう着や溶接などワイヤー同士の接合が可能

ニッケルチタン合金

・超弾性(負荷によるオーステナイトからマルテンサイトへの相変態が起こる)
 ・超弾性のおかげで持続的な矯正力を与えることができる
 ・輝性係数がステンレススチールの17%と小さい
 ・レベリングにおいて効率的に使用される
 ・ベンディングやろう着、溶接はできない
 ・ニッケルアレルギーに注意が必要

チタンモリブデン合金

 ・弾性係数がステンレススチールの約1/3、ニッケルチタン合金の2倍=このことから、両者の中間的位置
 ・超弾性は示さない
 ・高い成形性があり、ベンディングが可能
 ・ろう着や溶接などワイヤー同士の接合はできない
 ・ニッケルを含有しないため、ニッケルアレルギーの患者に適用可能

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歯科医師・歯学博士
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